KHJ埼玉けやきの会家族会 | ひきこもりから,広い世界へ,明るい未来へ!

KHJ埼玉けやきの会家族会

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けやきの木

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特定非営利活動法人KHJ埼玉けやきの会家族会は全国ひきこもりKHJ親の会の埼玉支部として1999年にスタートしました。親も子も社会から孤立することなく、親は子の回復を信じ、子どもたちは親や大人たちの力を借りながら一歩ずつ進んでいきましょう。
ひきこもりは誰にでも起こり得るものであり回復には時間がかかるケースが多いため月例会、学習会、個別相談、当事者の居場所、医師相談会、家族教室、電話相談、など学びの場の提供と当事者社会参加支援活動を行っています。

また、KHJは北海道から沖縄まで全国に61支部を擁する全国組織です。
国策への提言、行政機関への働きかけや、社会の理解を求める啓蒙活動を行っています。
現在は名称を改め、「特定非営利活動法人 全国ひきこもり家族会連合会」となりました。

KHJのロゴマーク

Kは家族会、Hはひきこもり、Jはジャパンの略称です。

2019年3月、内閣府のひきこもり実態調査によると、ひきこもり者の総計は約110万人以上とされ、年齢や性別に関わらず、誰にでもどんな状況でもひきこもりは起こり得るという調査結果となりまた。これだけ多くの方がひきこもるということは、個人の怠けや甘えではなく社会の側に多くの原因があることを示唆しています。

教育現場では極端な管理体制や過度な偏差値主義、職場では過重な長時間労働や利潤追求による心身の消耗や発病という社会背景があり、そのしわ寄せは家庭にも現れます。低収入、離婚、子どもの食糧不足、貧困の世代間連鎖など水面下で進んでいる問題が叫ばれてから久しくなりました。

先行きの不透明さは不安や恐怖感をあおり弱者へと怒りの矛先が向かいます。

昔、学校の教室に「やさしく思いやりのある子供になりましょう」と書かれた張り紙があったことを思い出します。ひきこもりの人の多くは誰よりも優しく気配りのできる繊細なこころを持ち、まじめに頑張ってきました。そんな子どもたちがなぜひきこもらざるをえなかったのかと考えると哀しくなります。

社会の闇を映し出している病理がひきこもりなら、社会が変化しない限り個人の努力だけでひきこもり問題は解決しません。不本意ながらひきこもらざるを得ない苦しみを抱えてひきこもっているのです。

さて、ひきこもる人たちは「押しつけられること」」を極端に嫌います。なにごとも周りから押しつけられない生き方、つまり人生の主人公を取りもどすために不本意ながらひきこもらざるをえなかったと捉えると理解しやすいです。学校や社会の価値観、親の期待、「正論、常識、~するべき」といった「重圧から逃れ」、そこから自分に必要な価値観を身に付け直す「自分づくり」がひきこもりであると考えます。押しつけられてきた荷物を一旦下すという行為としての「積み木くずし」、からもう一度自分自身のために価値ある「積み木」を積み上げるためのプロセスだと言えます。おそらく無意識のうちに示す生物の正常な反応なのです。積み木がくずれた段階では、昼夜逆転の生活パターンとなり親を避け会話を拒否し反発や批判や自己中心と思われる行動などの症状が現れます。

しかし、それらは一見問題行動に見えますが回復への足がかりとして意味があるのです。夜型の生活なら夜間コンビニへ行けます。親を避ける行動は親と会話しないことにより無用な刺激や期待される重圧を遠ざけ自分を見つめ直すことができます。さらに親への批判的発言や「NO」は主体性の芽生えです。その主体性という芽生えはじめたばかりの柔らかい芽をつぶすと回復に大切な成長点をつぶすことになり成長できないどころか逆効果となって親子の関係がますますこじれ対応の困難さをきわめる結果となります。ゲーム三昧はいっとき辛さから解放され楽しい気持ちにさせてくれます。

この過程において家族が提供できることは、本人の歩みを邪魔することのない安全基地である自室とゆったりリラックスして過ごせる時間です。家事などやれるエネルギーがあれば役割りを持ってもらいつつ、見守りの時期は長く続きますが、焦らずに構えます。

親の庇護のもとやがてエネルギーが溜まってきて親子で会話のキャッチボールが可能となり信頼関係が復活します。弱音も吐いてくれるようになれば自己理解が進み自己を客観的に見つめる段階となります。新たな自分づくりへと向かうプロセスです。

外への動き出しや社会参加という目標へ向かうためには親と子のつながりが助けになります。対人関係に不安や恐怖をかかえる本人にとって、親子のつながりと会話、信頼関係の再構築が回復へのもっとも重要な土台となります。

しかし積み木が高く積み上げられたからといっても、ピラミッド型の頂点が就労とは限りません。自分は自分のままで良いのだという自己肯定感が育ち、納得できる自分らしい生き方がピラミッドのてっぺんと言えます。ピラミッドのてっぺんの形は人の数だけ異なります。

本人の潜在能力を信じ、親自身の日頃の努力を信じ、変化することを信じながら、長丁場を歩きつづけましょう。

家族はできる限り定期的に家族会に参加し仲間と会い、互いに支え合い励ましあって知恵や工夫も交換しながらともに歩んでいきましょう。

人生は命あるかぎり、いろいろなことに遭遇しそこから見えてくるものがあります。本人を通して私たち家族はたくさんのことを学ぶ機会を与えてもらい、親も子も人として成長していくのです。

特定非営利活動法人 KHJ埼玉けやきの会家族会 代表 田口ゆりえ